昆虫食とは
「昆虫食」は文字通り「昆虫を食べる」ということです。
昆虫を炒めたり、佃煮にしたり、パウダーにしてクッキーに混ぜたりして、食べたり。現代人には抵抗があると思われますが、実は人間は大昔から昆虫を食べており、現在でも一部の国・地域では日常的に昆虫食が行われています。
最近になって昆虫食が注目を集めるようになったきっかけは、FAOが上記の報告書で「食料問題の解決策として、昆虫食が有用である」と発表したことがきっかけ。また、2015年9月に開催された国連サミットで、昆虫が貴重なタンパク源として推奨されたことも注目を集めました。
昆虫食に期待が寄せられている背景には、地球規模の人口増加と、それにともなう食料不足の懸念があります。FAOによると、2017年時点で、健康的な食事を経済的に入手できない人が30億人以上。2050年には世界人口が約100億人に迫るとも言われるなかで、世界中の誰もが安定して栄養のある食事をするには、どうすればいいか。その答えのひとつとして、安価に入手できる昆虫食が、未来の食糧危機を救う食品として世界でも注目されています。